年末近し

今日は恒例の農業菜。あいにくの雨模様でお客さんの出足もイマイチ。それでも、餅搗きコーナーには長い列、我が家の牛肉販売コーナーにはいつものお客さんがぼちぼち。年々増えてるのがまきばのお餅の予約。お正月用にと、お鏡餅や小餅の予約をしてくれる人が増えてきました。この風景を見るといよいよ年末だなぁと実感するのです。まきばには新人のパートさん達が連日特訓中。年末に向けて、家族全員が協力体制をいっそう強くしなければなりません。孫達も年々成長中。娘達が思いっきり働けるように、じーじとばーばの役目もしっかり果たそうと思います。

徐角

肝属市場から、今月は14頭買いました。牛さんは運送業者さんのトラックで運んでもらうのですが、着いてからの大事なお仕事・・・。それは徐角。長旅で疲れた牛さんにビタミン剤を飲ませたり、耳標を付けたりしながら角の先を切るのです。牛さんは違う農家で育ったもの同士、当然、新しい出会いでけん制しあうのです。人間と違って、動物なので遠慮がありません。競争に遅れた牛さんは悲惨なものです。角を切ることによって、この競争心を抑えて、落ち着かせます。切られたときは可哀想になるけど、長い目で見ると牛さんがおとなしくなって、みんな仲良くなるので良い方法だと思います。ただし、切る時はなるだけ牛さんと目を合わせないようにしたい、だって血が出るんですもの・・・。

堆肥の販売開始

お待たせしていた堆肥がぼちぼちできました。待ちきれなかったお客さんが次々に見えています。まきばで袋を買っていただいて、詰め放題100円。配達も始めました。第1号は近くの小学校。熱心な先生の指導で、見事な野菜やきれいな花壇の花が育っています。家庭菜園組の皆さん、野菜つくりが健康の秘訣とよくいわれます。少しでも、三宅牧場の堆肥がお役に立てて嬉しい限りです。

大豆の選別

休耕田に作っていた大豆を選別してきました。今年は2,2ヘクタールの作付け。刈るのは農協のオペレーターさん、乾燥も農協の施設、選別も農協の施設を借りて、自分でするのです。日程が詰まっているので、今日しか選別できる日は無いぞ!という夫の掛け声と共に取り掛かった私たちに、担当者が一言。次はいつしますか?はぁー?今日は終わらないと思いますよ、三宅さん、多いから。そ、そんなぁ。と、ここでめげる2人じゃありません!終わらせてやるー!と、猛然と2台の選別機をフル稼働し、お昼休みヌキで頑張りました。で、夕方にはきっちりと後片付けまでしちゃったので、よしよし。今朝、終わらないといった担当者、はぁー、と言ってました。私たちには時間との勝負が見についてるんです。フフフ・・・。大豆も大きな粒が多くて、7割が大粒。いい成績でにんまり。ついでに、お父さん、牛さんも5等級がこんなにあったらいいね、と言ったら、うーんと言ってました。

出荷ラッシュ

毎年、年末にかけての一番の牛肉の需要期に出荷を多くします。昨年ほどに振るわない枝肉相場が少しでも上向くといいのですが・・・。出荷の前日はうしさんが落ち着くように、ロープに慣れさせておきます。微妙な距離でロープで補綴するのです。いわゆる少しは動けて、あんまり自由にならない状態。こうして、牛さんがあきらめておとなしくなるようにしておくと、トラックにもスムーズに乗ってくれるのです。最後までストレスが少しでも少なくなるように気を配ります。このごろの共進会は残念ながら4等級で、悔しい思いをしたけど、いい枝肉が出るように期待しています。

再会

モーもー母ちゃんの仲間の一人、いや二人。宮城の琴江ちゃんと京子ちゃん。宮崎の都城で仲間の由紀子ちゃんがもーもー母ちゃんの都城大会をするというので応援に来ることになりました。出せっかく九州に来るのだからと、私にも声がかかって同行することに。福岡で下車した彼女達を乗せて車を走らせました。前日は宮崎市場に夫と行ってきたばかり。昨日はトラックだったけど今日はセルシオだから、ラクチン。おまけにトークがおもしろくって、あっという間に着きました。都城の人たちはみんな暖かくておもしろい。寝るのも忘れて話しました。言葉が違う、でも、牛に対する思いは理解できる。牛さんのおかげでいろんな人と出会えました、ありがとう。

宣誓

福岡県農業危機突破生産者大会が福岡市の公園で開催され、夫が畜産農家の代表として意見を述べました。先日、ふくれんから連絡があり、大会があるので畜産の代表で発言してくれないか、という依頼によっしゃ!と一つ返事で引き受けた夫。生産者の会を立ち上げた目的の一つが、農家の意見を出せるように、ということがあるのでこんな時に進んでいくぞ!と、プレッシャーをものともせずに張り切っていました。当日は、俺は農家やけんと、牧場で作業をしたそのままの姿で行きました。長靴は履いてなかったけど。夫の発言内容。私は、筑紫野市で、米・麦・大豆・黒毛和牛肥育の複合経営を行なっている三宅貞行です。本日は畜産農家を代表して意見を述べます。今、畜産農家は皆様ご承知のとうり、急激な飼料高、生産資材の高騰、加えて消費低迷と先行きが不透明な中での経営が続いています。養鶏農家は鶏インフルエンザにおびやかされ、酪農家は生産調整と厳しいペナルティーのダブルパンチで施設や機械の更新どころか修理もままならない状態です。私の経営でいえば、飼料の値上がりは前年比25パーセント以上で、年間に700〜800万円の飼料費増となる反面、販売では枝肉価格が黒毛和牛でも前年比5パーセント安と厳しい経営が続いています。今、国民の皆さんに大きな声で言いたいのは、私たちが生産した農畜産物を、積極的に食べて頂きたい!食は命!食べ物にもっと関心を持って、生活していただきたいということです。国に対しては、今の政策では目標にしている自給率は達成できません。農家が、ヤル気の出る農政ではありません。思うように収入が上がらない、このような状態では農業を続けてはいけないのです。親の働く姿を見て、子供は農業に関心を持ち、次世代へと受け継がれていくのです。一度止めたら、又始めると言うわけにはいかないのです。世界の穀物が値上がりすれば、自給率の低い日本は一番影響を受けるのが当たり前です。国策として自給率アップを目指しているのですから、もっともっと真剣に、目標達成の農政をしていただきたいのです。それができれば、私たち農民はあらゆる努力をし、これから先も農業を続けていくことを誓います!