牛さんの相性

敷き量を交換する毎日。ついでに牛さんのお部屋割り。出荷して空き部屋になったところに、次の牛さんをお引っ越しさせます。我が家では、最初は8頭で1部屋、育ち盛りになって4頭づつのお部屋、肥育後期になると2頭づつのツイン部屋へと随時移動させます。最初は、わいわいと競争しながら育つように、次は半分にして飼糟の幅を充分に与えしっかり餌を食べ込めるように、最後の肥育後期には落ち着いてゆっくり仕上げるように、ということでそれぞれの発育パターンを作っています。ここでいつも感心するのが夫による牛さん達の相性判定。牛さんって同じように見えて、実はとっても複雑。人間さんと一緒で、体型も違えば性格も違う。個性豊かな彼らをどう組み合わせるか。まかり間違えば、いじめの原因となって悲惨な毎日を送ることになるし、飼い主にとっても経営にマイナスとなってしまうのです。肥育農家は立派なお肉を作っているのであって、喧嘩をして怪我をしたり内出血をした牛さんはお金にならないのです。産地や血統で牛さんは違いますし、性格をも見極めてのお部屋割り。牛さんのことをしっかり見ている夫ならではの技。いやー、感心します。いないようでしっかり見ているんだもん。