削蹄の日

朝から削蹄をしてもらって感じたこと。それは今まで知らなかった感動でした。まずは勿論、牛さんの爪が見事にきれいに切られ、そがれて立ち易くなっていく職人の技。それと同時に、削蹄師さんの牛さんに対する接し方。牛さんの爪を切らせていただく、といった言葉にまずびっくりしました。こちらは遠い鹿児島からはるばる我が家の牛さんの為に来て頂いて恐縮しているのに、この謙虚さ、うしさんに対する真摯な態度。爪を切る時、牛さんにまず、お願いします、と声をかけてきられるんです。爪を切ってもらった牛さんはとっても壮快になったように見えました。爪の切り方一つで牛さんの体型が変るし、牛さんの人生、いや、牛生が変るといわれるほどの技術なのですが・・・。ポパイみたいな腕が如何に腕力がいる仕事か、を表していました。削蹄、という仕事を目の当たりにして、ますます牛飼いの神秘に触れた気がしました。牛さん以上に私も嬉しい日でした。