思い出の倉庫

35年間使っていた倉庫を取り壊すことになりました。堆肥舎が手狭になってきたことと、台風のおかげで屋根が飛び、あちこちでお空が見えるようになっていたからです。ここ数日間、必死で片付けていたのですが、まあ、なんと荷物の多いこと多いこと。いろんな道具が多いのは覚悟はしていたとはいえこれほどとは。・・・でも、その一つ一つにいろんな思い出があるのです。30年前私が結婚してからでさえ、いろんなことがよみがえるのですから、この倉庫を苦労して建てて頑張った夫や両親は思い出がいっっぱい詰まっていることでしょう。夫が20歳のとき、近くの小学校の講堂を解体移築した木造の古い倉庫です。三宅牧場の原点と言えるこの建物には、夫の牛飼いに夢と希望を持って取り組んだ歴史が刻まれています。私も、20歳で結婚してからのいろんな思い出があります。その頃使っていた道具類を片付けながら、つくずくよくここまで頑張ってきたものだと思います。昔のことを思えば、今の農作業はとても楽チンになっています。その分金銭的には苦労がありますが。でも、30年前に自分が9桁農業をやるなんて、夢のまた夢と思っていたのに経済の発展をここでも感じます。いろんなことを経験しながら続けてきた私たちの農業。古い倉庫を壊して新しく建てて、また頑張りまーす。