牛買いデビュー

じーじの希望の星!孫の涼。
待ちに待った(じーじが)涼の牛買いデビューの日がやってきました。
夏休みになったら連れて行くと、指折り数えて待っていました。(じーじが)
近いところが良いだろうということで、佐賀の多久市場へ。
本人よりもじーじのほうがルンルン。
子牛の下見から参加した涼。牛さんがいっぱいいるのにびっくりした様子。
ここは牛さんの数は少ないっちぇー、とじーじは得意げになっていろいろ説明していました。
セリを見るのが初めての涼は、何事もキョロキョロ。そして質問攻め。
無事に予定の4頭を競り落とすことができたのですが、彼としては物足りなかった様子。
まあ、最初だからね。ぼちぼちで良いでしょ。
それにしても、涼の初体験というよりも、じーじ孝行の一日だったような・・・。

朝飯前

暑い毎日。
福岡は連日35度を超えています。
牛さんも人間も少々ひいこら言っています。
朝の涼しい時間がお仕事がはかどります。
毎日、田んぼの草きり、草取りと励んでいます。
こんな仕事、日中にやったら倒れそう。
大豆の後作の田んぼにはジャンボタニシがいなかったので、草がびっしり生えちゃいました。
除草剤を使っていないので、こんなとき、大変です。
毎日、大きくなっていく草と、競争でとっていますが、なかなかはかどりません。
誰か草取り体験したい人、いないかなぁ。
牛さんも涼しくならないとなかなか餌を食べてくれません。
高い飼料、でも食べないと大きくならない。暗くなりかけのころにもう一度見回ります。
朝飯前と夕飯前が今の大事な時間帯。
今日のニュースで食料自給率が1パーセント上がったて書いてあったけど、小麦粉の高騰でいくぶんご飯食が増えたということか。
米は安いんだよね。自分で炊けば、の話だけど。
炊き立てのご飯のおいしさを知っている子供は絶対素直に育つと信じている身としては、歓迎すべき傾向かな。
いくら、ひっくり返りそうになるほど暑くても、田んぼでお米をつくり続ける農家の気持ちがとどくといいですね。

ただいま

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今日、鹿児島から帰ってきました。
走り回ったここ数日間。
先週は娘夫婦から、粋なプレゼント。
平山温泉1泊の旅。
美肌の湯として有名な平山温泉。露天風呂つきの離れにお部屋を予約してもらい、お風呂三昧の夜を楽しませてもらいました。
朝帰宅して、牛さんの販売を8頭。まずまずの成績。やっぱり枝重で稼がなくっちゃ。
昼は大豆を播く準備。あまりの暑さに眼がくらくらしそう。
堆肥の配達までしてたら、福岡市場に牛さんを出荷するのが夕方になりました。
暑い日中に運ぶと牛さんが可愛そうだからちょうどいいな、と思っていたら、夫は出荷したその足で宮崎に走るというのです。え、これから!
もう、思い込んでいる夫には逆らえません。
そのまま宮崎へ走りました。たいがいの事には慣れています。財布さえ持っていれば何とかなるさ。
阿、今はカードもあるし・・・
翌日、宮崎中央市場で11頭購入。そのうち、7頭をトラックに積んで帰宅。
14日は生産者の会の共励会。
60頭の出品。会員さんが増えてくれて嬉しいです。
福岡市場さんも全力で応援してくださいます。
結果は、うちの牛さんはサシが11番。
思惑どうりでよっしゃ!
筑紫農協の仲間もみんな成績が良かったので夜は皆でおいしいビールで乾杯!
15日早朝に鹿児島に出発。
アルコールが残る夫は助手席でお休み。
鹿児島で、大きくなって肉質が良くなりそうな子牛は・・・高いです。
そんな子牛を買うには勇気がいります。
度胸、自信、信念・・
皆を自分に持たないとセリのボタンは押せません。
買ったからにはしっかり牛さんを育てます。
明日からはまたハードな仕事が待っています。がんばるわよ!!

田植え終了

長くかかった田植えがやっと終わりました。
思えば、10日間かかったのですね。
地域では勿論、我が家が一番のビリ。
早いのが良いとは限らないよ!と強がりを言いつつ、田んぼの高低をなくしながら、丁寧に田植えをしました。
ここの田んぼには、ジャンボタニシがいて、田んぼの水が深いと稲を食べてしまいます。
だから浅水にしたいのですが、田んぼに高低があると高いところが水から露出して、除草剤を使わない我が家にとって、恐ろしいくらいの草がはびこることになるのです。
タニシちゃんに、稲を食べないで、生えてくる柔らかい草をうまく食べてもらうためには、均一な田んぼに程ほどの水の深さが大事な条件となるわけですね。
だから、夫は毎日朝夕田んぼを見回って、水の調整をしています。
天気がいい日ばかりなら、水の調整もラクなんでしょうけど、梅雨の大雨が降ると水を少なくしたり、天気になるとまた水をかけたりと毎日大変です。
ある程度稲が大きくなる間は、こんな風に水廻りが日課となりますが、結構楽しそうですよ。

枝重で勝負

今日は格付けの日。
牛さんを販売する日です。
雨の中、田植えをしていてびっしょりになったまま、冷蔵庫へ。
4頭のうち2頭が5等級。
このごろは平均して大きな牛さんに育ってくれているので、今日も枝重が500キロを超えていました。
今のようにキロ単価が大きく下がっていると、重さで稼がないと何にも残りません。
まずは大きく育てることだと思って、毎日一口でも多く餌を食べてくれるように管理しています。
でも、大きくなる牛さんは、こちらが「おかわりどうぞ!」っつていわなくとも勝手に食べてくれるものです。
最近は枝重が600キロを超えたりした牛さんがいて、でかすぎる!といわれてしまいました。
そんなに言っても牛さんが食べ続けるものだから・・・
なんやかんや言っても、大きくなるのはいいことです。

田植え

ついに田植えに突入です。
畜産と田んぼを同時進行の我が家。
田植えでも牛さんの管理があり、目が回るほどの忙しさ。
これも、牛を飼って田んぼをしたい、堆肥でおいしいお米を作って、牛さんにおいしいわらを食べさせたい。ぐるぐる回る循環型の農業をやり続けたい、という私たちの信念。
周りの農家は、1,2日で田植えが終わるところが殆んど。
あっという間に田んぼにミドリの苗が植わる。
うちは、牛さんに餌をやり、敷き料を変え、出荷をしながらの田植え。
ぼちぼち1日に7,8反ほどを植えていくペースです。
今は圃場整備がされているので、田んぼに水をかけるのが自由にできます。
昔は、順番に田んぼに水をかけるルールがあって、上から水が回ってくると、早く代掻きをして次の田んぼに水をかけれるようにしなければなりませんでした。
そんなことを思い出すと、今は気楽というか、周りに農家が少なくなって寂しいというか、以前のように、さあ、田植えだよ!といって地域の皆がこぞって田んぼに出ることもなくなってきました。
時代の流れというのでしょうかねぇ。
今日、夕方遅くまで田植えをしていると、散歩の方から「おいしいお米を作ってくださいねっ」と声をかけられました。いつも我が家のお米を買ってくださる方でした。
ちょっとしたこんなふれあいが、ヤル気を出させてくれます。
今年は、田植え前に油粕も降りました。ますますおいしさアップのお米を届けますよ!

やっと雨が降りました。
天気予報では日曜日に降る予定だったのが、今日まで延期にしてくれて、空の神様に感謝。
キチガイじみた麦刈り、土曜日に終わりました。
まきばで使う小麦粉、しっかり確保。
麦わらを燃やしたり、野菜の敷き藁に使ったり、とここで毎年思うこと。
ちょうど、スイカやかぼちゃが大ききなるころと麦刈りが同じ時期。
昔の人は、麦わらを蔓の下に敷くことを、誰が思いついたのでしょう。
良く、牛さんに食べさせているわらを分けてくださいと言って来る人がいますが、あれは麦わらで無いとだめですよ、と答えます。
稲の藁ではすぐに腐れて役に立ちません。
麦わら、それも小麦の藁がベスト。いまならまだありますよ。
麦刈りの次は田植えの準備。
堆肥をふる大型トラクター、がぁーっと田んぼをすくトラクター、施肥機を付けて肥料を振りながらすいていくトラクターの3台を夫と二人で次々に乗り換えながら作業をこなします。
今年は5町の田んぼに作付けをする予定。
苗もすくすくと育っています。もう、緑のじゅうたんみたいです。
必死で今日まで田んぼの作業をしてきたので、ちょっとお疲れ気味。
牛さんをゆっくり眺めると心が和みます。
今日は、午前中にテレビ局の取材が1件。
良く、博多和牛がマスコミに取り上げていただいて、地産地消ということで推進していただけるのでありがたいことです。
今、生産者はえさ代の高騰、枝肉相場の下落に困り果てています。
どんなことがあっても、可愛い牛たちに罪はありません。最後まで愛情をこめて育てます。
地元の皆さんが博多和牛を応援してくださる、それがどれだけ元気ずけられることか。
苦労して生産者の会を作ってよかったと思います。仲間も大勢いるのですから。